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(※運指感覚をサックスに近くするための「ピアノ線を使ってキーを押す抵抗を強くする、キーに付属のスポンジを切り落としてストロークを長くする」改造(ビバ!さんによる報告)もありますので、ご覧下さい。)
WX5のキー配置はそこそこ良くできていているのですがサックスに比べると両手サイドキーの高さがだいぶ低く、私にとっては運指しにくいのが不満でした。そこで、できるだけ速い運指がやりやすいように、キーにゴムを貼り付けて高くしてみました。
用意したのは、ゴム製防振パット(75mm角)とブチルゴムの両面テープ。どちらも近所のDIYショップで購入。ゴムパットを適当な大きさに切り、両面テープで貼るだけです。
とりあえずサックス左手high Dと右手サイドBbに相当するキーに貼って見ました。右写真はhigh Dキーの拡大図です。ゴムパットがちょうど半円状に加工されているので、上手い具合に手になじみます。運指もだいぶしやすくなりました。これらのキーを押さえるときに「遠い」と感じている方は簡単ですので一度試してみてください。
WX5のキーはプラスチックでできているため長いキーは強く押さえるとたわみが生じます。私の場合左右のサイドキーは人差し指の付け根横腹で結構な力をかけて運指するのでキーがたわんでしまい、速い運指がしにくくなります。※1 これを防ぐために上記同様ゴムパッドと両面テープを使いキーの下にストッパーを設置してみました。
高さあわせが少々難しいですが、WX5本体正面、キーの下にある白いポッチにちょうどキーが触れて音がでた高さで止まるようゴムの高さを調節します。キーがたわまなくなることでキーを「押した」という感覚がより早く得られ、速い運指がしやすくなりました。※1 だまされたと思ってお試しあれ。(材質はゴムでなくて金属でもコルクでも何でもよいと思います。)
※1 演奏者がキーを「押した」と判断するのは、聴覚ではなく手や指の触覚によるのではないでしょうか。WX5の場合、キーを「押し込んで止まった=これ以上動かない位置」を触覚で判断していると考えられます(少なくとも筆者の場合はそうです)。キーがたわんでしまうと、WX5本体はキーがたわむ前から「押された」と判断しているにもかかわらず演奏者はキーがたわんで動いた時間のぶん「押した」という判断が遅れるので、発音と運指にズレや遅れが生じ速い運指がしにくくなると考えています。よってキーをたわまなくすことで運指がしやすくなります。本来はストッパーなど使わず、たわまない材質でキーをつくるべきと思います。ということで金属キーのWX5の登場を望みます。>YAMAHAさん。
なお、上記改造はどちらかといえばできるだけ速い運指を目的として行ったものですが、運指感覚をできるだけサックスのそれに近づけるために「ピアノ線を使ってキーを押す抵抗を強くする、キーに付属のスポンジを切り落としてストロークを長くする」という改造をビバ!さんに報告していただきましたので、あわせてご覧下さい。
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