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グロウル、フラッタータンギング

 グロウル(グロートーン、ダーティートーン)はサムテイラーやR&Bサックスなどの演奏に見られる、濁った歪んだ音色を出す奏法です。身近なところではチェッカーズの「あの娘とスキャンダル」(古いな・・)のサックスの音がこの音でした。生サックスでは軽く喉を鳴らしたり、「アー」とか「ウー」と発音しながら吹くことでこの効果が得られますが、WX5のブレスセンサーは、声を出す程度のブレス量の変化は拾えないので大きないびきをかくつもりで喉を強く鳴らして息を激しく振動させる必要があります。

 下手ですが、サンプルはコレ(tpgrow.mp3,44kb)。音色はPr2-005/Trumpet!を使用。

 フラッタータンギングはフルートやトランペットなどでよく使う奏法です。巻き舌で「ルルルルル」と発音しながら音を出すことで振動したような効果が得られます。WX5での演奏でも生楽器と同じように巻き舌で演奏すればOKです。(私は巻き舌ができないのでサンプルはありません)

 WX5ではどちらも同じような演奏効果になります。フラッタータンギングの方が生楽器と同じ感覚でできるのでできる人にはより簡単でしょう。しかしどちらもコントロールは難しいです。そこで音源側の機能を利用します。VL70-mを使っている場合はパラメータに「グロウル」の項目があります。VL70-mのプリセット音ではPr-2 066, 071, 127等でピッチベンドを上げるとグロウルがかかるようになっていますので、ホイールやリップを操作するだけで簡単にグロウル効果が得られます。

 初期設定でグロウルが設定されていない音色でもVL70-m本体のパネル操作、またはExpert Editorにより任意の音色/コントローラにグロウルを割り付けることが出来ます。演奏のアクセントとして用いると良いと思います。

 VL70-mのグロウルを一部に用いた演奏サンプル(dvflute.mp3,229kb)

Dec.30.1999

 WX5 workbook
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