ＷＸ５の構造

スペックはヤマハの製品情報ページを見ていただくとして、ここでは実際に触ってみた感想を基に説明します。

• 黒と銀のツートンカラー。
• 本体下に息抜き穴があり息は本体を通り抜ける。抵抗感はクラリネットに近く、生管楽器と大きな違和感はない。
• マウスピースにはアルトサックス用とほぼ同じ幅のプラスチックリードがついている。生サックス用のプラスチックリードと同じ感触で、特に違和感はない。本体内部からは弾力のある金属棒（リップセンサー）がリードに触れるように設置されており、リードを噛む圧力を変化することによりこのセンサーが曲がりピッチ等を変化させる。

• リップセンサーの感度とゼロ点が調節でき、自分にあった調整ができる。
• リップセンサー出力はピッチベンドまたはモジュレーションのどちらかを選択。さらにコントロールチェンジ#18情報を付加することができる。
• リードのないリコーダーのようなマウスピースも付属しており初心者でも演奏しやすくできる。（ただしこの場合リップセンサーによるコントロールはできなくなる）
• 息の量で音量や音色をコントロールするウインドセンサーを内蔵。センサーの感度とゼロ点調節が可能で自分にあったセッティングにできる。
• 運指キーはサックスと同じく押し下げることで反応する。このためEWIよりサックスに近い感覚で運指ができる。サックスが吹ける人なら１時間練習すれば曲が吹けるようになるでしょう。
• キー操作の抵抗が軽いのと、キー材質がプラスチック製なので人によっては頼りなく感じるかもしれないが、キーの動作・反応自体は充分速い。
• オクターブキーは４つのボタンの組み合わせで7オクターブをカバーする。サックスと同じ２オクターブ分であればサックスとの違和感はなく簡単。それ以上の音域の場合はやや馴れが必要。最高音域から最低音域へ一気に移動するのはEWIにくらべると難しいかも。
• ストラップを使用して首にかけられる。
• サムフック（右手親指の指かけ）は位置調整可能。
• 右手親指で操作する小型のホイールがあり、ピッチベンド、モジュレーション、ブライトネス、コントロールチェンジ#16、#17、のいずれかのコントロールが可能。ホイールを動かすのに力が要るため細かいコントロールはしにくい。

• 他に設定用のディップスイッチ、3種類のコントロール用ボタン、ACアダプタジャック、MIDI出力、WX出力を持つ。

WX5 workbook

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