購入検討者のためのよくある質問
購入を検討されている方からのよくある質問に対し家主の独断と偏見でお答えいたします。
Q1.小学校でリコーダー吹いたくらいで、楽器経験ゼロです。こんな私でも楽しめますか。
A1.音楽が好きな人なら、大丈夫です。
- とにかく吹けば鳴る、とても簡単な楽器です。「リコーダーならちょっと練習すれば簡単なメロディーなら吹けるかな・・」なんて人なら、すぐに音楽を楽しむことができます。ピアノやキーボードだと簡単な曲でも左手の伴奏+右手メロディーで演奏しないと何となく格好がつきませんが、ウインドシンセなら単音のメロディーを吹くだけで充分サマになりますよ!
Q2.サックス経験者です。WX5はサックスの練習のかわりになりますか
A2. 運指・フレージングの練習には使えます。サックスそのものの練習(良い音を出すとか、フラジオの練習とか)にはなりません。しかし、少なくとも練習場所・時間がないからといってサックスを吹かないよりは、ヘッドホンでWX5を練習したほうが100倍役に立ちます。
- アンブシュアとか、倍音とか、サックスを「鳴らす」ための練習には当然ながらなりません。
- フラジオとか、サブトーンとか、ファズとか、その他微妙に音色に陰影をつけるテクニックの練習にも、当然ながらなりません。
- ビブラートやベンドやタンギングはWX5にもありますが、サックスとは微妙に感覚が違うので「サックスのビブラートそのもののテクニック」「サックスのベンドそのもののテクニック」の練習にはなりません(ただし既にサックスである程度ベンドやビブラート奏法ができるのなら、その奏法のイメージのままベンドやビブラートを含む「フレーズの練習」にはある程度なります)
- 運指の練習(基本的なスケールとか、定番フレーズとか)の練習には、ある程度なります。最後の最後は、実機(生サックス)で反復練習しないといけませんが、なにもやらないよりは100倍マシです。
- アドリブのフレーズを考えるのには、充分使えます。サックスの手癖のまま演奏できるのでごまかしも効きます(笑)
- 耳コピーの時に便利です。(夜間ヘッドホンでCDをかけながらWX5を吹きながらコピーできるので重宝します。)
- 腹式呼吸の練習にはなります。またとにかく「楽器を吹く」という運動の練習にはなりますから、「練習場所がない」といってサックスを吹かないでいるよりは100倍「吹く」という肉体運動の鍛錬になります。
- とにかくサックスの夜間練習のためだけにWX5を検討しているのであれば、WX5ではなくサックス用のミュート「e-Sax」の使用をお薦めします。かなり使えますよ。(家主によるe-Sax使用レポはコチラとコチラ)
Q3.サックス未経験者です。WX5が吹けるようになればサックスも吹けるようになりますか
A3. すぐにサックスが吹けるとは言えませんが、全く何の経験もないところからサックスを始めるよりはかなりのアドバンテージになります。
- サックスはじめ管楽器を吹く上での初心者の最初の関門が「腹式呼吸」と「タンギング」です。WX5を吹けばこれらは自然に訓練されますので、そういう意味ではサックスに移行するのもスムースに行くでしょう。Q1の答えと同じく、「なにもやっていないよりはずっと役に立つ」と思います。
Q4.やっぱり音源はVL70-mがいいんですか?
A4. 特にシンセ初心者は使いやすさを考えるとVL70-mがベストの選択肢です。
- VL70-m以外にもすばらしい音源は沢山ありますが、ウインドシンセに使おうとすると音源側の設定をいろいろ変える必要があります。シンセの扱いにそれなりに自信のある方はVL70-m以外の音源で何ら問題はありませんが、シンセ/MIDIの知識にあまり自信のない方は、ほとんど設定をいじらなくてもよいVL70-mをおすすめします。
Q5.既に●●●というキーボード or 音源を持っています。これはWX5で使えますか
A5. MIDI IN端子がある音源なら何でも使えます。ただし機種によっては出来ることに限界はあります。
- ヤマハのMUシリーズ、ローランドSCシリーズ等のいわゆるDTM音源では全ての機種で使えます。GM規格前の古い音源でもMIDI INさえあればどんな音源でも使えます。問題は「どこまで使えるか」ですが、息の強さによって音量を変化させるだけなら全ての音源で問題有りません。ただし息の強さによって音色に変化をつける(息が強いときは明るい音色、息が弱いときは暗い音色、等)場合は、音源側の機能に依存します。取り扱い説明書を良く読んで検討してください。よくわからない場合は、VL70-mを使用するのが無難です。
Q6.WX5/VL70-mセットで10万円弱・・・ちょっと高くないですか?
A6.価値観の問題ですが・・・プロの使用に耐える楽器が10万円で買えると思えば決して高くはないのでは。
- 確かに、ちょっと遊びでやってみたいだけなのに10万円、というのは高いですね。これは正直その通りです。本当は鍵盤楽器での”カシオトーン”みたいに1〜2万円で買えるウインドシンセがあればいいんですが、数年前まではカシオの”デジタルホーン”という選択肢(4万円くらい)があったのですが残念ながら現在は生産終了になってしまいました。
- しかし遊びでなくて、少しだけ真面目にやってみたい、という場合はどうでしょう。”カシオトーン”でライブをするプロミュージシャンはいないですよね(普通は)。それはやはり、音色や機能や鍵盤タッチがプロ仕様になっていないからです。プロが使用するキーボードはどんなに安くても10万円は下らないでしょう。20万、30万はザラですし、もしグランドピアノを使うなんていったら数百万です。
- あるいは「サックスを初めてみたい」と思ったとします。サックスはどんなに安いものでも10万円程します。しかし極論すれば10万のサックスはどんなに練習しても10万の音しかしません。プロ品質のサックスは最低でも20万は必要ですし実際にプロが使っているもののほとんどはさらに高価です。
- ところがWX5/VL70-mやEWIは、プロが使用しているものと全く同じものが10万円で手にはいるのです。こう考えると、案外安いと思いませんか?
Q7.WX5とEWI、どっちが良いでしょう。
A7.どちらも楽器として充分な能力を持っており良い楽器です。お好みのほうを選んでください。
- この質問に対する解答がいちばん悩みます。トヨタと日産どっちが良いか、MacとWindowsどっちが良いか、と言われて人によって答えが全然違うのといっしょです。一つ言えるのは、どちらも楽器としての必要能力は充分持っているということです。トヨタも日産も安全に走って曲がって止まることはできますし、MacもWindowsも同じような文書や作品を作ることが出来るのといっしょです。ただしその時の手順や操作感が違うわけですね。こういった部分は個人個人異なる感覚的な部分ですから他人があーだこーだ言ってもどうしようもないんです。一応EWIとWXの違いはコチラにまとめてありますが、一番のオススメは実際に両者を吹きくらべて見ることです。試奏ができる店は、次項で紹介しています。
Q8.どこで買えますか。中古ってあるんでしょうか。
A8.次項をご覧ください。
May.07.2000作成,Mar.16.2008最終更新