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投稿時間:2002/07/16(Tue) 00:21
投稿者名:シゲ
Eメール:me292734@members.interq.or.jp
URL :
タイトル:
「ひちりき」って御存知ですか?
はじめて投稿させていただきます、シゲと申します。
つかぬことをお聞きしますが「篳篥(ひちりき)」ってご存知ですか?
 和楽器の笛の一種で、雅楽奏者の東儀秀樹さんがお使いの楽器です。
この「ひちりき」という楽器の音色がVL70-mで出せるのでしょうか?今、私が使っているXG音源のMU500には「Ethnic」のカテゴリーの「Shanai」という分類の中に「Hitiriki」があるのですが、何かちがうのです。
 ここの過去ログやリンク先を探しましたが、超マイナーな楽器のようでどこにもありませんでした。どなたかご存知の方がいたら教えていただけませんか?
 私はまだWX-5は持っておらず(予約はしたので今週末には届く予定)楽器の経験もないのでここのホームページを見て頑張ろうと思います。現在、予算がなくとりあえずWX-5だけの購入です。VL70-mは下手に演奏すると本当に下手に鳴るようなので少しまともに演奏できるようになったら購入する予定です。

投稿時間:2002/07/16(Tue) 11:15
投稿者名:よしめめ
Eメール:yoshmeme@a1.mbn.or.jp
URL :http://www6.plala.or.jp/tk_homepage/
タイトル:
Re: 「ひちりき」って御存知ですか?
はじめまして!
篳篥ですか? あの音色は私も大好きです。
VLではないのですが、アナログで以前作ったことあります。あんまり似なかったけど。(^_^;

>「Hitiriki」があるのですが、何かちがうのです。

う〜ん、コントローラは何をお使いだったんでしょうか?
篳篥みたいにクセの強い(情報量が多い)音色って、シンセでは表現の仕方や奏法で似せるしかないので、キーボードやDTMでの再現は大変ですので。

キーボードで弾いた場合に一直線な音色でも、ウィンドシンセでリップベンドとブレスによる音程変化を軸にシミュレートするとソックリ・・・ってこともあると思いますので、WX来たら試してみてくださいね!

投稿時間:2002/07/16(Tue) 13:26
投稿者名:越殿楽大王
Eメール:
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タイトル:
Re^2: 「ひちりき」って御存知ですか?
どもです。この手のお話はすずき(ksl)さんがお詳しそうですが、しゃしゃりでました。
構造的には2枚リード(しかもブ厚い!)の短い管ですから、ある程度はVLエディターか何かで作りこめるんじゃないですか?(知らないで言ってる)

音色のニュアンスに関しては、個人の感じ方が一番大きいファクターですけど、やはりよしめめ氏のおっしゃる通りコントローラに寄る部分も相当大きいでしょうね。
”本物”は非常に音程が取り辛いらしいので(口でとんでもない幅で音程を変えるらしい)「音程を探しながら取っていく」みたいな一連の奏法をシミュレートする処から始められたら如何ですか?
ポルタメントとベンドを駆使する事になろうとは思います。頑張ってみて下さい。
フォローよろしくお願いします>すずき(ksl)さん

投稿時間:2002/07/16(Tue) 18:15
投稿者名:ヤス
Eメール:hisaita@aia.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^3: 「ひちりき」って御存知ですか?
すみません、私もしゃしゃりでさせてください。
ダブルリードは本来音程が取りにくいのに、あんなに短くしたらなおさらです。
でも、あの不安定なポルタメントが気持ちいのですよね。
能管(お化けのBGMの定番、フュードロドロのフューの部分)にしても篳篥にしても、
あ、尺八もそうかも。日本の古楽器は音程をわざと不安定にして奏者の感覚での感情表現の
幅を持たせる作り方をしているのが多いですね。

音色よりも奏法を工夫しないと音色をどんなに似せても篳篥には聞こえないのでは?
奏法も、ウインドでシュミろうとしても、リップベンドじゃ必要なコントロール範囲が
とれないのではないでしょうか?ベンドホイールも目一杯使わないと難しい気がします。

投稿時間:2002/07/16(Tue) 22:12
投稿者名:Kirino
Eメール:
URL :
タイトル:
Re^4: 「ひちりき」って御存知ですか?
シゲさんはじめまして。家主のKirinoと申します。
ひちりき、いいですね〜。ってわけで、練習不足ですが録音してみました
http://jazz.page.ne.jp/wx/_append/hiti-vl.mp3
330kbのMP3です。機材はWX5と、VL70-mです。
ちなみに最初に出てくるのがプリセット2-114(MizuHorn)、次がプリセット2-116「Sylophn」って音色です。
口でかけるベンドと、息でコントロールしてます。
ベンドの感じとかまだまだ研究不足とは思いますが
とりあえず練習もせずに吹くとこの程度、というデモということで、どうでしょうかぁ???

投稿時間:2002/07/16(Tue) 23:48
投稿者名:シゲ
Eメール:me292734@members.interq.or.jp
URL :
タイトル:
Re^6:みなさん、ありがとうございます
 今回投稿させていただいたシゲと申します。早速のご返事ありがとうございました。
 私は本物のひちりきは吹いたことはありませんし、尺八は過去に1、2度吹いたことがありますが、まったく音が出せませんでした。でもあの音色すごく好きなんです。
 和楽器のような独特の奏法を必要とする音に音源を設定するのは完全には無理なようですね。でも設定次第でだいぶ似た音色が出せるようになるようですね。VL70-mは購入予定はあるものの、資金不足で多分9月か10月ぐらいになってしまうので、そのあとでKirinoさんにお教えいただいた設定でチャレンジしてみようと思います。
 ちなみに使っている音源はHELLOW MUSIC 500です。キーボードは型番が分からないほど古いCACIOのものです49鍵盤のベロシティーなし(買い替え予定)でXG WORKSで修正。人様に聞いてもらうレベルには達していません。
 
 管理人様へ Re^5 のところ間違ってボタンを押してしまいました。
       Re^4のKirino様(管理人様)のものがダブってしまいました
       申し訳ありませんが修正してください。
       よろしくお願いします。

投稿時間:2002/07/17(Wed) 00:57
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^7:みなさん、ありがとうございます
ありゃ、私が出てくる迄に話が終わってるじゃないの(笑)

篳篥は持ってるんだけど、音量も微妙に調整できて、気軽に吹けるだけに
VLでコピーしようと思ったことないんですよ(爆笑)

一般論でいくと、篳篥は、ファゴットのリードをクラリネットの管に
繋いだ感じと思ってください(これでVisual Editorで合成できる筈
だけどやったことがない)。

ただ、VLのアルゴリズム自体は、ダブルリードそのものには対応して
いません。シングルリードの音色を加工して、ダブルリードっぽく
しているだけです。そういうことなので、音色-音程の相関はVLで
実現するのはちょっと骨が折れます。


まぁ、そんな深層までいかなくても、いろいろ問題があって、やはり、
アンブシュアで音程を2度近く(高音や最低音では4度近く)調整できる
というのがポイント。サックス吹きにはこれは嫌でしょうなぁ。でも、
そこは、耳と口で微妙に調整するものです。

アンサンブルの相手は、笙や竜笛が一般的です。雅楽では筝や琵琶という
弦楽器も使いますが、持続音の管楽器が控えている中では、リズム楽器
としてしか扱われません。
笙はハーモニカです。その音程は、そんなに狂いません。(実際には
温度変化で狂うけど・・) 竜笛はフルート。但し、フルートはフルート
でも、カバードタイプではなくリングタイプ。微妙な音程は、穴を
半分塞ぐということで出します。
この2管も微妙な変化は出せない事は無いですが、篳篥の方がはるかに
融通が効くので、ハモル場合、篳篥ががんばることになります(笑)

よって・・・ピッチベンドのゲインは4度くらい調節できるように
設定して、微妙な音程を楽しんでください。

投稿時間:2002/07/17(Wed) 11:38
投稿者名:よしめめ
Eメール:yoshmeme@a1.mbn.or.jp
URL :http://www6.plala.or.jp/tk_homepage/
タイトル:
Re^8:みなさん、ありがとうございます
>日本の古楽器は音程をわざと不安定にして奏者の感覚での
>感情表現の幅を持たせる作り方をしているのが多いですね。
この辺、同じように音程がとりずらいサックスが感情表現豊かに演奏できるってのは、自由度の賜なんでしょうね。

>リップベンドじゃ必要なコントロール範囲が
>とれないのではないでしょうか?
結構イケますよ。
コントローラ側じゃなく、音源側のベンド量を高く設定してやればかなり深くかけることできます。


>録音してみました
わはは。似てる似てる。
最初の「クォゥ〜ン」って来るとこがイイ!

アナログじゃこの感じってなかなか出ないんですよ〜。
FILTER使って木管ぽくするんだけど、そうすると金属的な響きも出ちゃうんで、こういう音はさすがVLですね。


>篳篥は持ってるんだけど
持ってんのかよ!?(笑)Σ( ̄□ ̄;)
さすがは「リアルGM規格」のすずきタン。

あれってダブルリードなんですよね?
リードってやっぱ作るの?
つか、一般の楽器屋じゃ絶対手に入らないと思うんだが・・・。

投稿時間:2002/07/17(Wed) 19:44
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^9:みなさん、ありがとうございます
> >篳篥は持ってるんだけど
> 持ってんのかよ!?(笑)Σ( ̄□ ̄;)
> さすがは「リアルGM規格」のすずきタン。
当然でし。笙、龍笛はもちろん、楽筝じゃないけど、筝にある。
楽琵琶じゃないけど琵琶も近く揃うし(こわ!)
ついでに書いておくと、アコベ、ビブラも入手済みよん。

> あれってダブルリードなんですよね?
> リードってやっぱ作るの?
> つか、一般の楽器屋じゃ絶対手に入らないと思うんだが・・・。
篳篥は、普及用のプラ管が結構安く一式8000円で揃います。
和楽器店だけでなく、島村楽器も取り扱ってると思う。
リード単品は千円ちょい。リード自作セットは東京の武蔵野楽器と
奈良県天理のたなかやで入手できます。コテを熱して使うので、
私自身はやったことはないが。 オーボエやファゴットのリード自作
よりは簡単です。

投稿時間:2002/07/17(Wed) 20:44
投稿者名:ヤス
Eメール:hisaita@aia.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^10:みなさん、ありがとうございます
> 篳篥は、普及用のプラ管が結構安く一式8000円で揃います。
えっ、プラの篳篥があるのですか!
プラの尺八を初めて見たときでさえひっくり返りそうになりましたが、プラの篳篥とは・・・。
これもひとえに東儀さんのおかげでしょうね。雅楽でしか使われてなかったら、一般の人が
興味も持たないだろうし、プラ管を作るなんて発想はでてきっこない。

投稿時間:2002/07/17(Wed) 21:24
投稿者名:シゲ
Eメール:me292734@members.interq.or.jp
URL :
タイトル:
Re^11:みなさん、皆さんすごいですね
 すずき(ksl) さん、勝手に終わらせてしまって申し訳ございません。しかし、皆さん何でもご存知のようですね。本職ではないようですが、一体、どうやって調べているのでしょう?
機材自慢のコーナーも拝見しましたが、機材の数ハンパじゃないですね。特にすずき(ksl) さん、画面スクロースしないと全部見れないです。
 それにしても皆さん、あれだけの機材や楽器をどこで手に入れられるのですか?通販だと実物が見れなくて困りますよね。私は神戸に住んでいるのですが、あまり、楽器やDTM機材を扱っているお店ってないように思えます。ソフマップの神戸店はDTMやる気なさそうだし、まともなのは神戸元町のヤマハ直営店ぐらいでしょう。
 そこで神戸・大阪にお住まいの方でいいお店ご存知方いらっしゃいましたら教えていただけませんか?皆さんのレスを見ていたら篳篥を買いたくなってしまいました。

投稿時間:2002/07/18(Thu) 00:39
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
Re^12:みなさん、皆さんすごいですね
私の機材自慢の続編は、日記帳にある(藁

というのはおいておいて。
篳篥を購入するにあたって、プラスティックでない、本物の入手は
楽器店では、関西では、奈良県天理市のたなかや でないと無理だと
思います。(雅楽は、宮内庁と天理教でやってるので、天理教の支部
に相談すれば入手できるかもしれん)

プラ管は結構出まわってるんだけど・・・・一般楽器店ではどうかな。
確実にあるのは、たなかやを除くと、
京都寺町 小泉楽器
大阪日根野 島村楽器日根野店

いずれも遠いですね(笑) とりあえず、島村楽器三宮店をチェックして
みてください。島村は、全国的に、和楽器を店に置いていく方針で、
和楽器の中で、篳篥のプラ管は、篠笛についで安いから、置いてると
思います。

投稿時間:2002/07/18(Thu) 11:20
投稿者名:よしめめ
Eメール:yoshmeme@a1.mbn.or.jp
URL :http://www6.plala.or.jp/tk_homepage/
タイトル:
Re^13:みなさん、皆さんすごいですね
セットで8000円?
リード1000円??

ちょっと欲しくなってきた(笑)。
そかそか、作らないでいいのは楽だなぁ。
でも新たなVXのためにもここは我慢の子かな。(^_^;


>シゲさん
ちなみに私はそんなに機材持ちじゃありませんよ。
あっても中古だったりもらったものだったり(笑)。

つか、すずきタン一人が飛び抜けて持ってるという話も・・・(笑)

投稿時間:2002/07/18(Thu) 23:56
投稿者名:シゲ
Eメール:me292734@members.interq.or.jp
URL :
タイトル:
Re^15:WX-5、届きました
 ようやく、待ちわびたWX-5が届きました。ただいま、練習中です。説明書を見ても詳しくわからないんで(説明書だけ読んでも音が出なかった)WX-5入門の設定を参考にしました。
 ただ、買ったばかりだというのにWIND GIAN・WIND ZEROのねじを回り過ぎでねじ山が半分くらいになってしないました(TT)。
 まだ、指が慣れないですけど(当たり前ですね)、気長に練習します。週末に篳篥探しに出かけて見ようと思います。
 皆さん、貴重な情報・ご意見ありがとうございました。シゲ。

投稿時間:2002/07/19(Fri) 04:56
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
篳篥を買う前に
一つだけ言っておかねば・・
って、どうせ土曜に行くのだから、こんな時間に書く必要はないんだけど、
書くの忘れるかもしれないから。

篳篥の教本は「書籍」としては、事実上、存在しません。たなかや や
武蔵野楽器はもちろん、紀伊国屋や旭屋書店、銀座YAMAHAや八重洲BOOK
センターにも存在しません。
もちろん、運指表は、楽器買うと付いてきますが、それだけで何をやれと
いうのだ(笑)。
東儀氏の音を聴き込んでいるのなら、この音がでれば正解というのはわかる
と思いますが・・・ そこに至る迄は、独学では大変ですよ。
私は、オーボエやファゴット吹けるから、鳴らすだけなら、すぐ鳴らせた
けれど(笑)

なお、ビデオはあります。たなかや、及び 武蔵野楽器で入手可能です。
が、結構高い(苦笑)。見たことないので、どんな内容かは知らないので、
コメントできないのですが・・・・・

裏技として
「うまくなろう!ファゴット」または「うまくなろう!オーボエ」を立ち読み
するという手はあります(笑)。 
「うまくなろう!オーボエ」はギャグ満載なので、読み物として買っても
損はしないかもしれませんが、強制はしません(苦笑)。

投稿時間:2002/07/20(Sat) 21:05
投稿者名:シゲ
Eメール:me292734@members.interq.or.jp
URL :
タイトル:
Re: 篳篥、買ってきました
 島村楽器三ノ宮店で扱っていました。最近、売れているらしく最後のひとつで危ないところだったようです。とりあえず、買ってしまいました。
 篳篥の教本はすずきさんがおっしゃる通りありませんでした。店員さんがビデオなら取り寄せであると言っていましたが、6千円か8千円!!くらいすると言われあえなく断念しました。(あれは高すぎです、個人では到底買えません)
 かわりに「うまくなろう!ファゴット」と「うまくなろう!オーボエ」を探しましたが品切れのようでした。ほかの本にしようと思いましたが数が多すぎて素人にはどれを選んで良いか分からないのでやめときました。
 家に帰って、早速、吹こうと思ったら、なかなか音は出ないし(ちゃんとぬるめのお茶に浸しました)、運指表は読めないし(チラル・・・?、何これ?)で、お手上げ状態です。(ビデオを買えということか!)。
 今のところ、ネットでいろいろ情報、探しています。このままでは、まともに吹けるようになるのはいつの日になることやら・・・。
 

投稿時間:2002/07/20(Sat) 21:48
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
ご愁傷様です。
真面目な話「うまくなろう!ファゴット」が一番、コストパフォーマンスが
よいと思うので、YAMAHA元町店で立ち読みしてください。

しかし、篳篥が最後の一本? 2,3本しか入れてないんじゃないかと
思うんだけどなぁ(笑)。いくら、東儀さんや川井郁子さん(笑)に
興味を持った人が、篳篥に興味を持ったとしても、根本的に情報が
少なすぎて、手を出すのに躊躇するはずで、そんなにはける筈がない。

********************************

実は、比較的詳細な説明がある本が一つだけあります。CDがついていて
音や奏法の見本付き。

でもね・・・1万円なんです。238頁もある本なんですが、篳篥に関する
既述は正味9頁。CDも118トラックのうち、篳篥関連は5トラック。
コストパフォーマンス悪過ぎ(苦笑)。

その本の名前は

音楽之友社 三木稔著「日本楽器法」

この本は、主用な管弦打和楽器全部取り扱っています。
だから、私にとってはそんなにコストパフォーマンス悪くないの
です(爆)。

もし、図書館等で発見できたら、ぜひ借りてみてください。

投稿時間:2002/07/20(Sat) 22:17
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
少しだけアドバイス
チラルラルラ〜なんてのは、アーティキュレーションの話なので、
とりあえず無視してください。私も知らんし。
舌五工凡六四一上丁
これが穴の名前にして、その穴を開けた時の音の名前(但し、舌は全ての
指穴を閉じた状態の音であり、リードの名)。
篳篥は正式にはこの9種類の音しか出ません。

A=430Hzのピタゴラス律。これが雅楽の通常の調律で、
(舌五工凡六四一上丁)=(G,A,B,c,d,e,f#,g,a)
これが一応の目安です。但し、各音は広範囲の音をカバーし、一例として
舌はF〜A、丁はd#〜bです。

ただ、裏の音というのがありまして、リードを全部咥えて出る音があります。
これと本来の音を勘違いしないでください。かなり暴力的な音で、現代奏法
では使うかもしれません。その音の高さは以下の通り。
(舌五工凡六四)=(c#,d#,e,e,f#,g#)

投稿時間:2002/07/21(Sun) 11:00
投稿者名:よしめめ
Eメール:yoshmeme@a1.mbn.or.jp
URL :http://www6.plala.or.jp/tk_homepage/
タイトル:
Re: 少しだけアドバイス
>篳篥は正式にはこの9種類の音しか出ません。

(゜Д゜)ハァ?
つまり、半音階12音全部出ないってこと??
ドユコト?

投稿時間:2002/07/21(Sun) 13:23
投稿者名:呂律大王
Eメール:
URL :
タイトル:
うんうん
> つまり、半音階12音全部出ないってこと??
篳篥の事はよく判んないけど、近代西洋音楽の所謂平均律に沿わない楽器だ、と言う事で。12音、まぁ似てる音程は出せるんだろうけど。その楽器が必要とされる音楽の形態ではその音しか必要ではないんだろうね。限られた音数しか出ない楽器は沢山あるよ。身近な処ではブルースハープなんかがそう。10個の穴しかないけど、ブレスでベンド掛けて微妙な音程を出そうとする、そこがブルースハープの味になってる。ま、そんな処なんじゃなかろうか??

投稿時間:2002/07/21(Sun) 15:22
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
Re: うんうん
音の名前というか、運指は9通り(厳密には11あります)しかありません。

でぇ・・・・

雅楽は、GMajorやDMajorが主流だったりするので、FやBbの音を出す
必要性がほとんどありません。実際、笙はC,C#,D,E,F#,G,A,Bしか出ま
せん(ハーモニカと同じ原理ですから、どうしようもありません)

で・・篳篥も、FやBbは、運指表にはありません。
ただ、アンブシュアで、音程の変更がある程度効くので、出そうと思えば
出せないことはありません。

バイオリンとの共演では、その辺の融通は利かしていたと思います。

投稿時間:2002/07/21(Sun) 15:38
投稿者名:すずき(ksl)
Eメール:ksl-ml@music.email.ne.jp
URL :
タイトル:
長くなったけれどもうひとつだけ
管楽器は、倍音をつかって、1オクターブ音域を追加するものが
ほとんどですが、篳篥はオカリナと同様、倍音切り替えが効きません。
これは管の長さと太さが小さいためです。

よってG〜gの1オクターブが基本音域で、更に、力技でF,F#やg#〜bを
追加した1オクターブちょいが可能な音域です。

これでは、CMajorはもともと無理です。