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トム・スコット風シンセブラス音色(VL70mのPr1:091「Choronic」をいじる)

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ぎあ [E-Mail] 2002/08/14(水) 10:37:57
リリコンと言えばスクェアの伊東たけしさんを思い浮かべる方は多いと思いますが、もうひとりの名手=トム・スコット氏の存在も
忘れてはなりません。
最近ではWX5+VA音源を用いているようですが、70〜80年代に録音されたアルバムではリリコンをよく演奏しており、
近年それらが続々とCD化されたので、今でも気軽に当時のリリコン音色を聴く事ができ、ありがたいことです。

同氏のリリコン音色は実に多彩で、いわゆる伊東さんっぽいフィルター絞りぎみの音色はもちろん、レゾナンスの効いたモノや、
オカリナやリコーダーをイメージする倍音の少ないモノなどの他、曲によって様々な音色を作り出し素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

最近、僕が好きなのは、アルバム「INTIMATE STRANGER」の最後の曲「BEAUTIFUL MUSIC」(なんて素敵なタイトル!)で聴ける
シンセブラス風の音色で、同曲ではテーマ、ソロ共に一貫して同じ音色によるリリコンの演奏をタップリ聴けます。
この音色を聴いて、「ん?VL70mのアノ音に似てるなぁ」と思いました。「アノ音」とはプリセット音色であるPr1:091「Choronic」です。
今回はこの音色を元に上記したトム・スコット風シンセブラス音色を狙ってみます。

では、設定です。

●EDIT→CONTROL
Fil CC No. = 16 → 2
Fil Curve = 0 → +6
Amp CC No. = off → 2
Amp Curve = 0 → -10
●EDIT→FIL&EG
CutoffFreq = 0 → -50
●EDIT→OTHERS
Vib Rate = 0 → 10
Vib Depth = 0 → 10
Vib Delay = 0 → 10
Porta Sw = off → on
Porta Time = 0 → 1
●EFFECT→DIST
Type = DISTORTION → 3-BAND EQ
Dist Part = off → on

尚、ビブラートの設定は演奏としての“ビブラート”というよりアナログシンセ特有の揺らぎを演出するものとして考えますから
無くてもかまわないと思います。曲によって調整してみてください。

実はこの音色、音に張りをだそうとスクリームやレゾナンスなども調整してみたのですが、結局、気まぐれに“ポンッ”とハメてみた
“3-BAND EQ”が一番イメージに合いました。音がグッと立体的になった気がします。いかがでしょうか?
これで僕は、VL70mのディストーション・エフェクター・セクションにある“3-BAND EQ”はかなりの武器になると感じました。

ソロ用音色として自宅で楽しむなら、バリエーション・エフェクトにディレイ系プログラムを選択すると、華やかな音色になって
良いかもしれませんね。

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