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VL70-m1台でむりやりハーモニック演奏(PITCH CHANGE EFFECT)

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Kirino [E-Mail] [HomePage] 2001/08/22(水) 23:54:22
VL70-m1台でむりやりハーモニック演奏(PHICH CHANGE EFFECT)

ウインドシンセでのハーモニックな演奏はだれでも一度はトライしてみたいものだと思います。
プロの演奏例ではマイケルブレッカーの
Original Rays(「MICHAEL BRECKER」に収録)
Suspone(「Don't Try This at Home」に収録)
などが有名ですね(ちなみに http://www.ewi-evi.com/discography.htm で試聴できます)

これらの演奏は、EWIのコード機能や、音源のトランスポーズ機能などを利用しているようですので高機能な複数の音源が必要になりますが、
VL70-m1台でも、なんとなくそれっぽいことができたので書いてみます。
VL70-mは、同時発音数1(いわゆる1VCO)なので、普通は和音は出ません。
そこで内蔵エフェクト、Variation Effectの「PITCH CHANGE」を利用します。
このエフェクトの使用例としては、プリセットの
Pr1-005 StoneHng
を吹いてみればすぐわかりますが、5度上(ドに対してソ)の音が重なって出てきます。この機能を利用するわけです。

とりあえずパラメータを先に。
音色はPr1 106 LyricOff
この音色は、プリセットのままでも既にPITCH CHNGが有効になっています。
(ただしPitch = 0となっているので、音の厚みや広がりを出す目的のようですが)
設定が楽なのでこの音色を使います。プリセットからの変更点のみ記載

●EFFECT VAR
Type = PITCH CHNG
Pitch = -5 (曲によって適宜変更してください)
InitDelay = 000
Fine 1 = 0
Fine 2 = 0
FB Gain =30 (不協和音にならないよう適宜変更)
Dry/Wet D50>W (お好みで適宜変更)
AT VarCtrl =0
AC1Ctrl = +30
VarConnect = INS

●EDIT CONTROL
ACC1 CC No. = 2

変更後のパラメータでは、吹いた音を半音5個分下げて(Pitch = -5)、本来の音程と混ぜて出すわけですが、
FB Gain =30
にしていますので、5個下げた音程をまた5個さげてそれをまた下げて・・・というふうに何回かフィードバックして出力するので
和音が厚くなります。FB Gainの値を増やしすぎると単なる不協和音になってしまうので0〜40くらいが適当だと思います。
またAC1Ctrl = +30、およびACC1 CC No. = 2として、ブレスでDry/Wetの混合比をコントロールするようにしています。
別にこの設定をしなくても良いのですが、このほうが吹奏感より自然になるように感じました。

このエフェクトの設定は他のどの音色でも有効なのでいろいろ試してみても良いかと思います。
Pr2 -10 AirSaxあたりはイイ感じでした。
VL70-m以外にも音源を持っているのなら、パンフルート等の音を重ねるさらに良いと思います。
最初にあげたマイケルの"Suspone"あたりを吹くと、「なんちゃってマイケル」にはなると思いますがどうでしょう・・・

勢いで録ってみたのがこれ↓ 480kb MP3
http://www.linkclub.or.jp/~kirino/wx/media/sound/VLsuspone.mp3
上記設定のLyricOffをメインに、YAMAHAのDTM音源MU100Rのパンフルートとピアノを控えめに重ねてあります
ミストーンが多かったり指が回ってないのはご容赦ください(アマチュアには難しすぎ)

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