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トムスコットのリリコン風音色(VL70-m Pr1-87 Old mini)

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Kirino [E-Mail] [HomePage] 2001/06/11(月) 23:14:35
家主のくせに久しぶりのテーマ起案です(笑)
日本でリリコンといったら伊東たけしとトム・スコットが有名です。
伊東氏の音色については過去何度か話題になりましたので
今回はトム氏の音色をVL70-mで再現してみたいと思います。
ターゲットは、Tom Scott&L.A Expressの日本でのライブ盤「Apple Juice」からバラードの「In my Dream」の音色とします。
リリコン時代の伊東氏の音色はエフェクターをバリバリに使ってますが、
トム氏のこの曲の音色は、エフェクタなしで、アナログ音源+フィルターそのままの音を演奏技術(ブレスとビブラート)を駆使して甘く味付けしています。
だから実際のところは音づくりよりは演奏法を研究したほうがよいのかもしれませんが、とにかく、パラメータを並べてみます。プリセットからの変更点のみ記述。

元の音色はVL70-m Pr1-87 Old mini。
●Edit Control
Exp Mode = BC
Fil CC No. = 02
FilCtrlDpt = 70
Fil Curve = 0 (お好みで変更可)
Amp CC No. =02
AmpCtrlDpt = 127
Amp Curve = 0
Emb CC No. = off

●Edit Fil&EG
CutoffFreq = -64
FilEG Dept = -5 (0だと音のアタックが強すぎるようなので・・)
Bass = 35
Treble = -20

●EFFECT VAR
Type = PITCH CHNG
Pitch = 0
Fine 1 =+5
Fine 2 =-5
Dry/Wet = D35>W
VarConnects=INS

●Voice Play SUB
RevSend = 35
VarSend = ON

●Voice Play Control
RevRtn =20

要するにブレスで音量とフィルターをコントロールするが、フィルターは全開にはならないと。
エフェクタは控えめのリバーブと、少し音を太くする(2VCOっぽくするイメージ)ために
コーラスの替わりにPITCH CHNGでデチューン感を出す(あくまで控えめに)と。
この元音色(Old mini)は別スレッドでぎあさんがきらびやかなシンセリードに仕立てていらっしゃいますが、
今回はそれを参考にしつつフィルターが完全には開かないようになっているので少し地味というか暖かい音を狙っています。

演奏方法ですが、ベンドでしゃくりあげながら、あまり音の出だしにアタックをつけず「ぅふあ〜」という感じで吹き、ロングトーンの時はたっぷり・ゆったりしたビブラートをかけると感じがでると思います。

パラメータも演奏方法もいろいろ試行錯誤中ですがとりあえず今日のところはここまで。
皆さんのご意見うかがえればと思います。。

ぎあ [E-Mail] 2001/06/14(木) 00:01:11
試してみましたよ〜。
なるほど、まろやかでソフトな「トム・スコット風リリコンサウンド」ですね。
>●Edit Fil&EG
>CutoffFreq = -64
>FilEG Dept = -5 (0だと音のアタックが強すぎるようなので・・)
>●EFFECT VAR
>Type = PITCH CHNG
>Fine 1 =+5
>Fine 2 =-5
↑あたりのピッチチェンジの使用と、EGデプスを下げるなんて、なかなかのアイデアですね(笑)。

実は、僕もVL70mでリリコンサウンドの再現を検討中なのですが、本物のリリコンの音を分析
してみると、やはり音源にモーグやオーバーハイムなどのアナログシンセを使用していることで、
音程が微妙に不安定な(いわゆる”自然なゆらぎ”がある)のがとっても大切な要素だと
考えるようになりました。
VL70mには音程を変化させるパラメーターとして、ピッチベンドやビブラート(LFO)の他に
「ダンピング」や「アブソープション」などがありますから、これらを利用してやろうと思っていますが
・・・・結果はまた別途。

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