JWSA & WX5 workbook > 音づくり実験室
EWI1000&EWV2000だ!!
[戻る]
ぎあ
2001/05/03(木) 17:14:30
家主Kirinoさんのご配慮によって、WXサイトでありながらウインドシンセ全般への自由な取組みが
許されているこちらの実験室で、いよいよEWIの音づくりでもしてみようかなぁ〜と思います。
まずは、いきなりですがEWI1000&EWV2000です。
最近、引っ越し荷物の奥に眠っていたEWI1000と音源EWV2000を引っ張り出してきました。
EWI1000&EWV2000と言えば、最初の量産スタイナー・ホーン(初代EWI)として鮮烈なデビューを
果たしたウインドシンセの名器です。
今でもEWI1000&EWV2000をこよなく愛する”1000吹き”なる方々がいらっしゃるようですが、
(ね?(笑)>よしめめさん)今回、久しぶりにEWI1000を吹いてみて、その魅力を再認識しました。
ホント良い楽器ですねぇ。
コントローラー側の息の抵抗感といい、音源側のキレの良さといい、まったく素晴らしい!
歴代EWI音源の中でも、EWV2000が一番太い音を作れる気がしますね。
それにどんなエフェクターをかけても音が埋もれず、とにかく圧倒的な存在感があります。
これからEWV2000で作る音色は、あまり小細工をせず、できるだけEWV2000の素の音を
生かしたいと思ってつくった、ズバッと切れのあるシンセリードです。
下の設定値をご覧になると分かると思いますが、値はほとんどゼロばかりです。
ほんのちょっとの変更で音色キャラクターが変わる面白さを感じていただけるのでは?
一応、スクェアのアルバム「WAVE」に収録された、EWI1000サウンドを目指して試行錯誤した
結果です。ソックリ!・・・とは行きませんでしたが(笑)。
さて設定値ですが、通常VL70mの場合などはプリセット音色を元に、変更箇所だけを示す
やり方で表現してきましたが、EWV2000の場合メモリーはすべてRAMなので、僕のEWV2000には
すでに工場出荷時の音色データはひとつもありません(笑)。
仕方がないので、一部を除いて全パラメーターを示すことにします。じゃ、いきますよ〜!
●OSC
(SOURCE-1)
OSC-1→FREQ=00
OSC-1→FINE=00
OSC-1→WAVE=鋸波(凵j
PULSE-WIDE=20
OSC-EG-DEPT=12
SYNCHRONIZE=OFF
WAVE-ENV-FM=12
EXT-BALANCE=+100
(SOURCE-2)
OSC-2→FREQ=00
OSC-2→FINE=-4
OSC-1→WAVE=鋸波(凵j
PULSE-WIDE=20
OSC-EG-DEPT=00
●VCF
(SOURCE-1)
CUTOFF-FREQ=00
RESONANCE=00
OSC-WAVE-FM=00
PITH-FOLLOWR=40
HI-PASS-FIL=00
(SOURCE-2)
CUTOFF-FREQ=00
RESONANCE=00
OSC-WAVE-FM=00
PITH-FOLLOWR=40
HI-PASS-FIL=00
●VCF-EG
(SOURCE-1)
VCF-EG-ATTAK=00
VCF-EG-DECAY=32
VCF-EG-SUSTN=00
VCF-EG-RELES=00
VCF-EG-DEPTH=00
(SOURCE-2)
VCF-EG-ATTAK=00
VCF-EG-DECAY=00
VCF-EG-SUSTN=00
VCF-EG-RELES=00
VCF-EG-DEPTH=00
●VCA-EG
(SOURCE-1)
VCA-EG-ATTAK=00
VCA-EG-DECAY=00
VCA-EG-SUSTN=100
VCA-EG-RELES=00
VCA-EG-DEPTH=100
(SOURCE-2)
VCA-EG-ATTAK=00
VCA-EG-DECAY=00
VCA-EG-SUSTN=100
VCA-EG-RELES=00
VCA-EG-DEPTH=100
●LEVEL
SOURCE-1-OUT=100
SOURCE-2-OUT=100
●BRETH-INTENSITY
(SOURCE-1)
BREATH-VCO=00
BREATH-PWM=00
BREATH-VCF=100
BREATH-RESON=00
BREATH-VCA=80
(SOURCE-2)
BREATH-VCO=00
BREATH-PWM=00
BREATH-VCF=100
BREATH-RESON=00
BREATH-VCA=80
●EFFECT
TRIGGER=MULTI(GLIDEの効果を付加したければ、SINGLEにして下さい)
FILTER=OFF
VIB/BEND、CHORD、LABELは省略します。
僕のEWV2000のブレス・コントロール・ノブは3〜4目盛りあたりです。
できれば、軽くリバーブとディレイを加えてもらうと、音に艶が出ると思います。
さて、どれだけのEWI1000/EVI1000&EWV2000ユーザーの方にご覧いただけますかねぇ(笑)。
よしめめ
[E-Mail]
[HomePage]
2001/05/03(木) 18:06:22
どもども〜、「1000吹き」のよしめめです!(笑)
ちなみに、かのマイケル・ブレッカーも未だに音色によって1000を引っ張り出して吹いているんだそうです。
クセの強いとっつきにくいコントローラですが、慣れてしまうと3000ではしずらい表現とかできて、「個性重視!」という方には超お勧めです。
そこへ持ってきて、音源がまた素晴らしい〜!
透明感のある音色は何よりも代えがたいッ!!
そんなわけで、未だに1000は魅力満載の現役機種なのです〜〜。
で、ぎあさんの設定、早速試してみたいのですが、あいにくと仕事で6日まで泊まり込み・・・。(T_T)
家に帰ったら速攻試してみますね〜!!
よしめめ
[E-Mail]
[HomePage]
2001/05/11(金) 13:18:54
どもども〜!
ようやく仕事も一段落したので、早速試してみました!
いやぁ、やはり「音色」と「音源」をきちんと理解してる方の作る音は本当に素晴らしい!
2000の真骨頂とも言える音色ですよね〜。(*^^*)
ぎあさんの音源では消えてしまったようですが、この音色、プリセットの42番BSC BRASSに近い音色ですね。私もMORNING STARなんかを吹く時はこれ使ってました。
ぎあさんの音色はというと、もっと厚くて深みのある音色ですね。
こっちの方がよっぽど近いと思います。
で、ここからは初心者が覚えたての音源知識を目一杯フル動員させたザレ言として聞いていただけたらと思ってますが。
原曲に近づける場合、SOURCE1のOSC-EG-DEPTを8にするといいかな?と。ちょっとピッチエンベかかりすぎてドスが効きすぎてる感じがしたので。
で、音の出だしをもう少し「ふっ」と出せるようにするには・・・何をいじるのかまだ分からなかったのですが、アレコレやってみて、CUTOFF FREQをSOUCE1,2共に3にしてみたところ、ほんの気持ちそんな感じになったかな・・・。
(こういうやり方ってあってます?)
個人的にはEG DEPTは12のままが吹いてて気持ち良かったので、CUT OFFだけいじってます。
後、ちょっと気になったのが、高音域に入った時に出る不協和音・・・なのかな?(^_^;
(スイマセン、うまく説明できなくて・・・)
なんとかしてみようとデチューンの幅をせまくしたり四苦八苦したのですが、駄目でした。
こういう時はどうすればいいのでしょう?
あ、今気付いたんですが、ひょっとしたらエフェクターの設定かな・・・。ショートディレィかけてるし。
う〜ん、早くこういういい音作れるようになりたいなぁ。
ぎあ
2001/05/11(金) 22:10:23
>2000の真骨頂とも言える音色ですよね〜。(*^^*)
この音色って、EWI3000m/3020mでは出せないんですよねー。
>原曲に近づける場合、SOURCE1のOSC-EG-DEPTを8にするといいかな?と。
>ちょっとピッチエンベかかりすぎてドスが効きすぎてる感じがしたので。
よしめめさんの”OSC-EG-DEPTを8←12”という調整で、スッキリまとまった感じがしました。
コレもイイですね!
>個人的にはEG DEPTは12のままが吹いてて気持ち良かったので、CUT OFFだけいじってます。
ここ、ブレス感度ツマミとの組み合わせで個性が出る部分ですね。
実はこの辺の調整だけでも充分に音に”コシ”を出す事が可能です。
気が付いてました?・・・だとしたら、なかなかやるな!(笑)よしめめさん!
>後、ちょっと気になったのが、高音域に入った時に出る不協和音・・・なのかな?(^_^;
試しに、SOURCE1→SYNCRONIZE:OFF→ON(ふたつのVCO動作をシンクロ)してみて下さい。
不協和音が消えたと思います。
つまり、ここでおっしゃっている不協和音=2VCO間の音程のズレなんです。
(EWV2000でいう所のSOURCE1とSOURCE2と呼ばれる、ふたつのVCOのわずかな音程差の
ことで、高音域では比較的分かりやすく耳にもつきます。アナログシンセ特有の現象ですね)
このズレのおかげで、中音域のブ厚さが出せていると言ってもいいでしょうね。
EWI単体の音だけ聴くと不協和音のように感じますが、オケの中に入った時、聴く側に対して音を
「太く」「厚く」感じさせる大切な要素だと思っています。
アナログシンセになくてはならない”うま味成分”とも言えますね(笑)。
特にこの音がEWV2000でしか出せない事を考えると、EWV2000って後のEWI3000mやEWI3020mに
比べて、良い意味で雑に出来ているのかもしれませんね(AKAI設計の方>ほめてるんです〜)。
僕のEWV2000の場合、SYNCRONIZEをOFFにしていても、たま〜に周期が一致するらしく、通常
出ている音色に「コーッ!!」と言う硬めの音が混ざり、それは恐ろしく攻撃的な音になります。
これ、いつ出るかは予想不可能なんですけど(笑)。
よしめめ
[E-Mail]
[HomePage]
2001/05/18(金) 13:41:25
どもども!
最近忙しくて、あまりEWI触れませんでした。(^_^;
>この音色って、EWI3000m/3020mでは出せないんですよねー。
そうなんですよね。これがあるから「1000使い」でもあるんです。
特にパルス系の透明感なんかは3000以降は絶対出せませんしね。
>ここ、ブレス感度ツマミとの組み合わせで個性が出る部分ですね。
>実はこの辺の調整だけでも充分に音に”コシ”を出す事が可能です。
>気が付いてました?・・・だとしたら、なかなかやるな!(笑)よしめめさん!
うっ! 褒められてしまった!!(*^^*)
ブレス感度のツマミはEWI吹きにとって命ですからね。
特に1000のスティックは3000系よりソリッド感(ダイレクト感?)が大きいので、余計にそう感じるのかもしれませんね。
音色によってもツマミの位置は変りますが、奏法によって・・・例えば「Lyricon風」に吹きたい時には若干高めにしたり、「EWI風」(というのも変ですが)の時には0〜1で吹いたりしてます。
(私の1000は感度が敏感気味なので、ツマミを0に合わせても結構イイ感じに吹けちゃうんです)
特に音づくりする以前は、ブレス感度ツマミによって音の頭やCUTOFF(以前はCUTOFFだと分からなかったですけど)の絞り具合等を調整して好みの音を作るということをしてたので、この辺余計に敏感なのかもしれませんね。
>試しに、SOURCE1→SYNCRONIZE:OFF→ON(ふたつのVCO動作をシンクロ)してみて下さい。
>(中略)
>オケの中に入った時、聴く側に対して音を「太く」「厚く」感じさせる大切な要素だと思っています。
なるほど。カラオケデータと一緒に鳴らすと凄く分かりますね。
単体で鳴らしていた時の不協和音の感じが消えました。
上に行っても音が細くならないというか、どっしりしてて安定感がありますね。
なるほど、そういうことも念頭において音づくりを進めていくとは・・・本当に勉強になります。
>EWV2000って後のEWI3000mやEWI3020mに比べて、良い意味で雑に出来ているのかもしれませ
>んね(AKAI設計の方>ほめてるんです〜)。
MINI MOOGの音色の秘密は「製品精度の悪さ」という話を聞きました。
EWV2000って本当に「アナログ音源」なんだなあとつくづく感じますね。(*^^*)
>僕のEWV2000の場合、SYNCRONIZEをOFFにしていても、たま〜に周期が一致するらしく、
>通常出ている音色に「コーッ!!」と言う硬めの音が混ざり、それは恐ろしく攻撃的な
>音になります。これ、いつ出るかは予想不可能なんですけど(笑)。
わはは! これなんかも「アナログ」な話でいいですねぇ〜。
ほんとEWV2000って可愛いヤツですね。
つくりが単純で、パラメータも必要最低限。私レベルなんかでもいじる楽しみがあって、それでいて奥が深い・・・3000mの4VCOってのも魅力ありますけど、まだ手に負えないので2VCOって数も私的に丁度いいし。
音づくり掲示板のおかげで、EWI1000&EWV2000、ますます好きになりました!
追加発言
■ お名前(ペンネーム可。短めに。)
■ メールアドレス(省略可、半角で入力)
■ ホームページアドレス(省略可、半角で入力)
■ 発言(エラー時再送信禁止)
←解決時は質問者本人がここをチェックしてください。
WwwLounge Ver2.16
JWSA & WX5 workbook