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FM音源による”シンセブラス”をVL70mでシュミレート(Pr1:102「Brassyn」をいじってみた)

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ぎあ [E-Mail] 2000/09/16(土) 23:26:26
僕が好きなシンセのひとつに、ヤマハTX802というFM方式による音源があります。
これはDX7Uのモジュール版で、他のDX/TXシリーズと異なる仕様を言えば、
DX7相当の音源(2音ポリ)×8台分という部分でしょうか。

現在2台所有しており、もう1台欲しいくらい好きな音源ですね。
データに互換性があるFS1Rを購入しようか、発売以来ずっと悩んでいます。

僕がWX7と同時に購入したのが、このTX802でした。
当然、ウインドシンセ用につくり出した音色は数知れず、今でも専用カートリッジや
外部データファイラーによって保存されています。
これらの中には「この音は、FM音源じゃなきゃネ!」と言える個性的な音色も多いのですが、
なにせ音源1台あたりの重量が約5kgで、他のマルチエフェクターなどと合わせると
かなり重くなってしまい、持ち歩くには不便だと感じていました。

そこで、今回は軽くて小さな音源「VL70m」で、FMシンセによる音色をシュミレートしてみたいと思います。

TX802はエフェクターを内蔵していませんから、当然リバーブ類は外部エフェクターに頼ることになります。
これからやるシュミレートはそれらのエフェクターによる設定を含んだ音色となります。
通常、僕がWX+TX802用として使うエフェクターは、
・SPX90U → リバーブ専用
・SPX50D → ディレイ(またはディストーション)
でした。コーラス的効果はTX802本体でのデチューンで代用していました。

それでは、比較的使用頻度の高かった音色、TX802内蔵のプリセットボイスA03「ReverbBras」を
元にした音色を、VL70mで作ってみることにします。
この音色、「フワッ」とした独特の”ひろがり感”を持ち、同じ音色を重ねると、やはり独自の
「シュワン・・・」という不思議な”コーラス感”を生みます。
この辺が従来のアナログシンセには無い好きな部分でしたね(評価は分かれたようですが・・・)。

元になるVL70mのプリセットはPr1:102「Brassyn」を選びます。
● EDIT → CONTROL
FilCtrlDpt = +30 → +60
Fil Curve = +13 → +10
● EDIT → FIL&EG
CutoffFreq = 00 → -40
Resonance = 00 → +16
(FM音源にレゾナンスという機能は無いのですが、音の立ち上がりの感じを
シュミレートするのに、このレゾナンスが一番しっくりきました)
Bass = 00 → +20
Treble = 00 → +40
● EDIT → OTHERS
Vib Rate = 00 → +08
Vib Depth = 00 → +28
● EFFECT → CHO
Type = CHORUS 1 → CHORUS 3
LFO Freq = 0.16Hz → 0.25Hz
● EFFECT → VAR
Type = SYMPHONIC
● ボイスプレイサブコントロール(+&−ボタン同時押し)
ChoSend = 27 → 102
VarSend = 0 → 90
NoteSft = 0 → +12

音色変化は派手すぎず、独自の”ひろがり感”と”コーラス感”を再現できたと思っています。
僕は、EWIだと「粘りがあり過ぎるなぁ」と感じる時、”軽いシンセブラスの音”として、
この音色をよく使いました。
芯のあるハーモニカ系音色と混ぜると、いい感じで音が太くなります。

ちなみにVL70mのプリセットでFM音源による音色を再現したものがあります。
それは、Pr1:040「Box Bass」、Pr1:047「BoppaBas」、Pr1:048「BuzzrBas」などのベース音です。
この辺はヤマハさんのお家芸ですな(笑)。

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