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難問か!?WX+VL70mによるケニー・G氏のソプラノサックスへの道

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ぎあ [E-Mail] 2000/09/09(土) 04:05:03
ソプラノサックスと言えば、その確かなテクニックに裏づけられたエモーショナルな演奏への評価が高い
ケニー・G氏を思い出します。僕が好きなサックス奏者のひとりで、随分CDも聴きました。

今回はあえて音色設定をせずに、ネタふりだけしてみたいと思います(笑)。

ケニー・G氏の音の特徴ってどんな所でしょうね?僕が思うに・・・
○ 甘くてまろやかな音色の中に、時折光る鋭い音色
○ なんだか泣きそうになるくらい切ない&ウェットなビブラート
○ 独特の粘りを感じさせる、(効果的にフレーズにおりこまれた)立ち上がりの遅い音
上手く表現できませんが・・・こんな所ですか?言葉足らずな僕へのフォローを願います。

そして、その特徴をWX+VL70mで再現するにはどうしたら良いでしょうね?
具体的なパラメーター設定と、演奏方法を考えたいと思っていますので、
事前にみなさんのご意見を伺いたいと思います。
気長に待ちますので、ぜひご意見をお寄せ下さい!

もし「これならイケる!!」という音色+演奏ができたら、WXの楽器としての神髄を
見ることになると思います。
できたらスゴイでしょ?(笑)いっしょに考えません?

magro [E-Mail] 2000/09/12(火) 01:36:45
いやあ、難問ですねえ。何せアプローチしてみねば…
音色設定にあたっての僕なりのポイントとしては、
●クリアトーンに倍音を重ねていくことで三種類の音色を出したい。
●3オクターブくらい有効に使いたい。
●ビブラートは機械に任せる(泣)
としてみました。元となる音色はPr-2:095"TripleRd"です。
ダブルリード系の音色のほうがまろやかでイメージに近かったこと、
Sax系に比べ低〜高音間でフィルター等の効きに変化が少なかったこと
(ストライクゾーンが広い)が採用の理由です。

EDIT→CONTROL(同系列のパラメーターはカンマで区切って省略してあります)
●PB Ctrl =+00,PB LowCtrl =-02
●Prs CC No. =02,Dpt =+90,Curve =+04
●Fil CC No. =02,Dpt =+30,Curve =+08
●Amp CC No. =02,Dpt =+50,Curve =-10
●Emb CC No. =off
●Tng CC No. =02,Dpt =+60,Curve =+04
●Hrm CC No. =PB,Dpt =+127,Curve =+00
EDIT→Fil&EG
●CutoffFreq =-05,Resonance =+05
●Bass =+15,Treble =+20
●AmpLvScBP =C4,Dpt =-20
EDIT→OTHERS
●Vib Rate =+20,Depth =+10,Delay =+20
EFFECT→REV
●Type =Stage1
EFFECT→VAR
●Type =COMPRESSOR
●Attack =16,Release =85
●Threshold =-15,Ratio =3.0,Out Level =100
●SendVar→Rev =030,VarConnect =sys
方向性としては、クリアトーンを基本に強く吹いていくと倍音が増え、
ピッチベンドアップでさらにブライトネスが増す。といったところです。
クリアトーン時(吹きこみが弱い)の音量の低下を出来るだけ押さえた
つもりですが…(AmpCCとComp)

奏法としてはブレスを強めに倍音を感じながら吹きつつピッチを強めたり、
ふっとブレスを弱めたりして音色変化を付ける。弱い音量のときはピッチを
強め倍音を補完する。といった感じで…

ってやってみたら難しい難しい!(笑)しかもブライトトーンで鋭さが足りなくて、
クリアトーンはクリアさに欠ける。う〜ん、ちょっと「いじり壊し」かな?
まあケーススタディとなれば良しとしましょう。

長文失礼しました。感想お待ちしてます。

Kirino 2000/09/12(火) 23:43:50
magroさんの設定、試してみました。
個人的にはちょっとケニーGとは違うかな・・と思いましたが(ゴメン)
ハモニカ系音色としてはすごい良いですね。
PB Ctrl =+00 にして、Hrm CC No. =PB にすることで、
リップでかけるビブラートがすごくいい感じになってます。いやホントいいわこれ。

で、ケニーG音色ですがこんなのはどうでしょう。(変更後の数値のみ記載)
音色はPr2 006 SoprSax! (ひねりがないな....)
EDIT>CONTROL
●Prs Curve = 0
-5〜+5位でお好み。+にするとより立ち上がりが遅い感じになりますが息を吹き込むのがつらい。
●Amp CC No. = off

EDIT>FIL&EG
●Bass = -10
●Treble = +20

PART+-同時押しで
●ReverbSend = 40

ビブラート機械任せの場合はそれなりに設定してください。
演奏方法としては、オーバーなくらい息の強弱をつけて。

あとあらためてケニーGのCD聴いていて気が付きましたが、
サックスという楽器は構造上、D、D#、E の運指の音が
(ソプラノサックスはBb管だから実音はC、C#、D)
少しヌケの悪い鼻にかかったような音になるのですが、
ケニーGの音色ではその傾向がかなりはっきりしています。
ですから、実音C、C#、Dのみ音色を変えるとかなり本物っぽくなると思います。
こういう音色はVL70-m本体のみではつくれませんが、Expert Editorを使えば作れるはずです。
もしくは打ち込みなら(カットオフとかで)可能ですね。
今後の課題でしょうか。

ぎあ [E-Mail] 2000/09/13(水) 00:19:07
難問への果敢な挑戦ありがとうございます(笑)。

> 音色設定にあたっての僕なりのポイントとしては、
> ●クリアトーンに倍音を重ねていくことで三種類の音色を出したい。
> ●3オクターブくらい有効に使いたい。
> ●ビブラートは機械に任せる(泣)
> としてみました。元となる音色はPr-2:095"TripleRd"です。
ふむふむ。非常に論理的観点から選ばれたワケですな。なるほど×2。

> 方向性としては、クリアトーンを基本に強く吹いていくと倍音が増え、
> ピッチベンドアップでさらにブライトネスが増す。といったところです。
クリアな部分はとてもマイルドで、ブレスによる微妙な倍音の混ざり具合がキモですね。
それと、ピッチベンドアップで音が明るくなる部分は、とってもWXっぽくって楽しいですよね(笑)!

ソプラノサックス・・・か。
ネタふった手前、自分でもやらないとなぁ・・・・。僕も作ってみますね〜。

ぎあ [E-Mail] 2000/09/13(水) 01:37:54
お!KirinoさんもPr2:006「SoprSax!」に目をつけましたね。
僕も同じプリセットから、「よく鳴る」ソプラノサックスにしてみました。

● EDIT → CONTROL
AmpCtrlDpt = +75 → +127
Amp Curve = +05 → +08
Bnz CC No. = 02
BnzCtrlDpt = -127
Bnz Curve = -05
Thr CC No. = 02
ThrCtrlDpt = +106(ブレスによる倍音成分の増減は、この値で調節してください)
Thr Curve = +12
● EDIT → FIL&EG
Treble = +18
● EDIT → OTHERS
Vib Rate = +14
Vib Deoth = +25
Vib Delay = +38
● EFFECT → REV
Type = STAGE 1
● EFFECT → VAR
Type = CROSSDELAY
FB Level = +26
VarConnect = SYS
● ボイスプレイサブコントロール
RevSend = 022
ChoSend = 020
VarSend = 028
NoteSft = +12

ん〜・・・ケニー・Gという感じではないけど、まぁ、「よく鳴る」ということで許してください(笑)。
Kirinoさんのおっしゃった「鼻にかかったような音」って確かに「ケニー・Gの特徴」なんですが、
以外に難しいです。
単にフィルターしぼっても上手くいきませんでした。ドライバーなんかとの相性もあるのかなぁ・・・・。

magro [E-Mail] 2000/09/15(金) 11:22:13
magroでございます。

kirinoさん、
>個人的にはちょっとケニーGとは違うかな・・と思いましたが(ゴメン)
でしょ!(笑)作っている時はノリノリだったんですが、出来上がってみると…
吹き込んだ時の鋭さが足りなかったようで、独特の"張り"が出せませんでした。
SAXの"ノイズ感"というか"管の中で共鳴している"(うまく表現できませんね…)
感じが必要ですよね。

kirinoさん、ぎあさん
Pr-2:006"SoprSax!"見落としてました…(^^;)Sax系の音色(Pr-2:066以降)がある
部分ばかりに注意がいってました。"!"のついた音色はそのままだと生々しいのですが、
元が素直な音なのでエフェクト次第でうまく"前に出る"音になりますね。

それとぎあさんのスロートフォルマント(Thr)。派手過ぎる一歩手前のポイントがなかなか
難しいです。このパラメーターも音色によるかかりの差が結構あります。
私の作った音色ではうまくかかりませんでした。逆にハーモニックエンハンサー(Hrm)
はSoprSax!では全然効果無しです。全開で「少し利くかなあ」という程度でした。
各音色によるかかりの違いの傾向をつかむには時間がかかりそうです。

因みにネットのMidiデータ(YAMAHAの"らふれーず"のやつ)だとブライトネスと
モジュレーションで表現していました。D付近の音は立ち上がりでモジュレーションを
ゼロにして鼻にかかった感じを出していました。うまいもんだ。

ぎあ [E-Mail] 2000/09/15(金) 22:53:51
> SAXの"ノイズ感"というか"管の中で共鳴している"(うまく表現できませんね…)
> 感じが必要ですよね。
なるほど、うん、分かる気がします。
ウェットな感じの中にある、”チロチロ”と鳴っている部分の音ですかね?
僕もうまく言えませんが・・・。
独特の切なさの要因とも言える部分ですよね。PCM系シンセによるサックス音色は、
この”ノイズ感”がないから、つまらない音だと感じるのかもしれません。
高いサンプリング技術を見せつける為、奏者の音にクリアさを要求するんでしょうね。

> "!"のついた音色はそのままだと生々しいのですが、
> 元が素直な音なのでエフェクト次第でうまく"前に出る"音になりますね。
さりげない一言ですが、VL70mでの音づくりをはじめたばかりの方には、参考になる
お言葉では?(笑)

> スロートフォルマント(Thr)。
> このパラメーターも音色によるかかりの差が結構あります。
> 私の作った音色ではうまくかかりませんでした。逆にハーモニックエンハンサー(Hrm)
> はSoprSax!では全然効果無しです。全開で「少し利くかなあ」という程度でした。
あ、そうなんだ〜。・・・僕もやってみました。納得です。
マイナス効果に関する情報もアリですね、この「実験室」。

> 各音色によるかかりの違いの傾向をつかむには時間がかかりそうです。
そうですねぇ。VA音源の難しい所だと思います。


本件については、ひき続きご意見をお待ちしたいと思っています。

”ノイズ感”かぁ・・・・ふむ、大変参考になるご意見です。ありがとうございます。
僕も”ノイズ感”について考えてみますね。

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