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※2006年4月にAKAIより新型EWI「4000s」が発売されています。この頁ではそれ以前の最新EWIであった「EWI3020/EWI3020m」とWX5の比較について記述しています。よって内容的には古いですが、記録の為に残しています。最新のEWI4000sとWX5との比較を知りたい方はコチラを御覧ください。(Aug.15,2006)
ウインドシンセサイザーと分類されるもにはWX5の他にLyriconやAKAIのEWI等があります。Lyriconは日本人にとってはなんと言っても初期スクエアで伊東たけし氏が演奏していたことで有名ですが既に製造中止となっており、現在新品で購入できるウインドシンセはWX5の他はAKAI(株)の製造するEWI(イーウィと発音)があるのみです。EWIは現在EWI3020というコントローラと、EWI3020m(アナログ音源)またはEWI3030m(PCM音源)という専用音源が製造されています。専用音源にのみ接続できます。EWIは同じくスクエアでTRUTH(いわゆるF-1のテーマ)のころから使用していますし、マイケルブレッカーの超絶技巧を駆使した演奏でも有名です。
どちらを購入しようか迷っている方もいらっしゃると思いますので、ここで簡単にWXとEWI両者の違いについてまとめてみます。
音源
専用音源または汎用MIDI音源
専用音源(EWI3020mまたは3030m)
MIDI信号取り扱い
直接可
専用音源経由で可
キー操作
キー押し下げ
キーに触れる(タッチセンサー)
オクターブキー
ボタン
ローラー
ピッチベンド
リップおよび右手ホイール
右手タッチセンサー
吹奏感(息抜ケ)
強く吹き込める(クラリネット並)
強く吹き込めない
このように個々に見ていくと結構違いがあるのですが、一言で言うと両者の差はその商品のコンセプトに集約されると思います。私見ですが両者には
という根本的な差があるように思います。この差は両者のキーの扱いに端的に現れています。WXがサックスのようにキーを押して下げることにより反応するのに対し、EWIは金属のキーに触れるだけで反応します。したがってサックスのつもりで吹くと全く演奏できません。しかし馴れてしまえば「触れるだけ」のため、どんな楽器よりも速い異常なまでの速吹きができるのです。まさにサックスいや全ての管楽器を超えるべく生まれた究極の楽器であると申せましょう。
ではなぜ私がEWIでなくWXを選んだのかというと、
という、要するにとっつきやすいという点が気に入ったからです。そもそも最初の目的は深夜でもサックスの練習がしたいと思ったことなのでサックス吹きであればほとんど同感覚で演奏することができる利点は大きかったのでした。でもWXでも工夫次第で充分生演奏に耐えられるクオリティが得られますし、速吹き等EWIのメリットを本当に生かせる人はホントにすごいプロの方に限られるでしょうから、楽器としての秘めたポテンシャルはEWIの方が高いことは認めざるを得ませんが、WXのほうが気軽に楽しめ、ある程度のレベルまでなら修得が容易な楽器であるのだと思います。なおMIDI打ち込みの為に使用するのであれば直接MIDI出力できるWXが圧倒的に便利です。
最後にお互いの長所と短所をまとめました。
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長所 | ・サックスと同感覚で吹ける ・各種コントロールが比較的容易 ・MIDIの扱いが容易 |
・専用音源の特徴ある音 ・T-SQUAREと同じ音が出せる ・上手な人は超絶的速吹き演奏が可能 |
短所 | ・音質は音源の質次第 ・サックスを超える表現手法が少ない |
・サックスと著しく異なる操作感 ・各種コントロールが難しく修得に時間がかかる ・湿気の影響でタッチセンサーの感度が変わる ・専用音源が必要 |
Nov.21.1999
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